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鳥になった少年の唄
第1章 プロローグ
「きのう父さんがいってたんだ。潮里はぼくのおよめさんになるんだって」
小さな男の子が嬉しそうに私に話しかける。
「はやくおとなになりたいな。そうすれば潮里はぼくだけのおよめさんになるんだから」
小さな男の子は少しずつ成長していく。そして、今の私と同じくらいの年齢の姿になると私の前に立つ。男の子の眼はゾッとするほど冷たかった。そして怖いくらい綺麗な顔で笑って言うのだ。
「君は僕のものだ」と。
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