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ペテン師の仮面

第2章 TARGET:1


そして夜、人々が寝静まった頃に動き出す影。
家の屋根を伝いながら小柄な執事服を身に纏った不気味なペルソナ付けた人が目的地まで走る

「(変装…小さな男の子に見せないと…)」

手に持っていた大きいマントに身を隠しとある家の扉を叩く

’トントン トントン‘

数分して扉が不用心に開き「誰だ? こんな夜更けに…」と言って男が出てくる

「ご、ごめんなさい…お母さんとお父さんに怒られちゃって…リンゴ売れるまで帰ってくるなって…((涙目」

「そうか…可哀想に、今日は遅いから泊まって行くといい…リンゴの代金はいくらかな?」

「ありがとう!!
糞野郎…リンゴの代金はオメーらの犯した罪の償いだ!!((サクッ…」

「え…((ドサッ」

「悪いなぁ、急所は外してやったけど麻痺毒と遅効性の死に至る毒を刃に塗ったんだ…オメーと同じ罪を犯した女の悲鳴を聞きながら死にな」

「クソォ…何でこんな…」

「自分の心に聞いてみな?
分かるかもな

そう言い捨てると奥のベッドルームで話を聞いていたのか女は怯えていた

「わ、私達は何も…ヴグッ…!?」

容赦なく右肩に刃物を投げ刺す
その目には道化師のやさしい目ではなく暗殺者の目

「ん( -_・)? 何だって?
聞こえないねぇ…
おい、子供は皆何処?」

「知らない!!((クザッ
あぁっ!?Σ
知ら、ない…わよ」

次は左足ベッドにはじわりと血が滲む

「なら質問内容を変えよう。
オメーの‘コレクション’は何処にある?
したらラクにして!?Σ」

と言って話している途中に邪魔、しかもピンポイントで死角から首を捕まれる
そして男の子。

「男は死んじゃったけど…
’無害な一般市民‘に何してんのさ?
おねーさん平気?
痛いよな? 抜くからな」

女性に近付き小刀を抜く
カランカラン…と音が響く

「これはこれは’反乱軍の殺し屋‘かな
たくさんの血の匂いを纏ってらっしゃる」

「急所を取られてる割には落ち着いているな…
動いたら首を絞めるからな」

「コレでも焦ってるけど?
まぁ’チェックメイト‘されるまでは悪足掻きをさせて貰うけどね」

「誰でもいいけど助けて…(泣)
アイツに夫が…」

「何言ってんのさ…
先ずは子供の居場所吐けっつてんの
何処だよ…子供は」

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