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ペテン師の仮面

第2章 TARGET:1


「それは良かったよ☆
それでは僕、道化師エシラのマジックを終幕させていただきます!!
立ち止まり見てくださりありがとうございました!! _(._.)_ 」

とお辞儀をする
するとお客さんがお金を置いてあった木箱の中に入れていく

「ありがとうございました!!」

「エシラ兄ちゃん!!
またマジックしに来てね!!」

「うん、もっとすごいのやりに来てあげるネ☆」

走って去る少年の背中を見送ったあと残った緑の彼と胸の大きい女の子に声をかける

「終わりましたよ?
何かありました?」

「いや、何でポケットに入ってたかなって…」

「あぁ、それはお兄さん無防備だったから。
トランプ3枚引いて貰ってる時に入れたんですよ
それに少年が選んだトランプを知ってましたし、あれシャッフルする前の新しいトランプを使用しましたから」

淡々と話すエシラに二人とも口を開けている

「じゃあ僕は帰ります。
また何処かで会いましょう。
コレあげちゃいます。
ユリの花です。 お兄さん達僕を忘れないでね☆」

緑の彼の胸の前で指を鳴らすと手から煙をともないユリの花が出てくる
そしていつ片付けた分からないが大きなリュックを背負い歩いて帰っていった

「不思議な野郎…」

「‘僕を忘れないでね’……ってまた何処かで会うつー事が?」


「キャラ濃すぎて忘れられないよ…おねーさんは…」


「俺も…」

そう言って彼らは貰ったユリの花を見ているのだった


☆★☆★

そして人気のない路地にさっきの道化師が居た
変わった所はペルソナの仮面を付けているだけ、そのペルソナの発する不気味さは人を恐怖に導くだろう

「さっきから何ですか?
今日実行するので安心してください。」

「わ、分かってますが…
私は、その子供の状況だけでも…」

「………残念ですが、貴女の子供は毒殺されて亡くなってます。
僕が行った時に死体に何もされてなければ持ち帰りましょう。
貴女もここにいては帝国軍に見付かり殺されてしまいますよ」

「……………は、い
お願いします、出来るだけ…早く…っ!」

そう言って依頼主は去っていく。

「はぁ、何もなければ良いなぁ…」

溜め息を付きながら空を見上げ夜を待つ
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