第2章 TARGET:1
この腐敗して腐臭しかしないこの帝都で僕は暮らしていた
「エシラ兄ちゃんさっきのやって!」
「うん☆
君のためなら何回でもしちゃうよっ!」
そう言って服の胸ポケットからトランプを出す
そして相手にトランプを選ばす
「この中から好きなの選んで!☆」
「じゃあ…………………これっ!」
そう言ってお客である少年がトランプの画を見る
そうして回りにいる人を巻き込みながら見せていくナイス少年!
「覚えたかなっ?☆」
「覚えたよ! つかエシラ兄ちゃんは当てられるのかな?」
「フッフッフ…今回はやり方を少し変えるノダ!!☆」
そう言って少年からトランプを返してもらい、お客さんを見渡し目立つ緑の彼を指を指す
「そこの緑のお兄さんこっち来て!☆」
「可愛い女の子ならいいけどよ…男の近くに行くとか…」
「いいじゃんかラバ!
盛大にマジックを台無しにしてやれ!」
と言われて彼は僕に近付き「早く準備してくれ」と言う
「はーい☆
ではここからお好きなトランプを3枚引いてください!」
と言うと彼は手際よく3枚引く
「はいっ!
ありがとうございます!
じゃあ、少年が選んだトランプがあるのかな~?」
と言い1つ目のトランプを全員に見せる
「違う!」
「やっぱり?
じゃあこれは?」
「違う! やっぱり当たらないんじゃない?」
最後の1枚も見せるがそれも違うと言われる
「外れじゃん…
あーぁ…残念…」
そう言ってガックリと肩を落とす少年
「ラバがマジックを台無しにしたわ((爆笑」
「台無しにするとあれだな…
申し訳無い…」
その話とは対称的にニヤニヤするエシラ
「兄ちゃん?」
「フッフッフ…緑のお兄さん。
ポケットの中探ってよ?」
「俺の?」
「うんっ☆((ニコッ」
と言って彼はズボンのポケットの中を探る
そしてビックリしたように小さく折り畳まれたトランプが出てきた
「あった……え!?Σ」
「ラバ…?
えっと…?」
「姐さん!?Σ
俺、ポケットなにもしてないからね!?」
胸の大きい女の子と騒ぎながら小さく折り畳まれたトランプを返して貰う
「じゃあ、少年が選んだトランプはこのスペードのジャックかな?((ニヤァ」
と言って小さく折り畳まれたトランプを皆に開き見せながら
「……あってるよ!
スゲー兄ちゃん!」