第4章 TARGET:3
「……二人に関しては情が厚いからな
まぁ、今は帝都でダニを退治しているが軍が決起の際は混乱に乗じて腐敗の根源である大臣をこの手で討つ」
グッと機械仕立ての拳に力が入りギリギリと音を立てるボス
「………僕の場合は帝国に怨念返しだね
いいねぇそう言うの好きだよ…」
「お前は相変わらず怖いなぁ…」
「レオーネ、初めて会った時もそうだったのか?」
「殺気ぱねーよ(笑)
まぁ、泣きたくなったらお姉ーさんの所おいで何時でも胸は貸してあげるからさ!!」
「ありがとう…((ニコッ」
「お、その顔だよ。
女の子は笑顔が一番だ!!」
「ブラートさんもありがとう…((ニコッ」
二人に抱き締められ顔を上げてお礼を言うとさっきよりめちゃくちゃに撫で回される
「ねーさん達…(^_^;)
髪が…」
「いーの!!
きにすんな!!」
「うう…(^_^;)
髪が…」
レオーネ、ブラート、リリィの会話が進むなか、ボスとタツミとの会話も進んでいた
「………その新しい国は…ちゃんと民にも優しいんだろうな?」
「無論だ」
「成る程、スゲェ…」
「…?」
「じゃあ今の殺しも悪い奴等を狙ってゴミ掃除してるだけで…いわゆる正義の殺し屋って奴じゃねーか!!」
タツミの興奮覚めぬ声を聞き皆黙る
そして
「プッ…」
タツミ以外の全員で大爆笑
「あはははっ!!(笑)
ちょっまっ…ふぁっ(笑)
ちょっ…タツミ君…ひゃっ…腹筋が…(笑)」
「な…なんだよ
何が可笑しいんだよ!!」
タツミの一喝にレオーネが喋る
その眼光は暗殺をする時と同じ顔付き
「タツミ…どんなお題目をつけようがやってることは殺しなんだよ」
「そこに正義なんてある訳ないですよ」
「ここにいる全員…
いつ報いを受けて死んでもおかしくないだぜ?」
「そうそう、死に方は沢山ある。
【拷問殺】【銃殺】【絞殺】【刺殺】【焼殺】【圧殺】【惨殺】【斬殺】…君には殺される怖さに立ち向かうことは出来るの?
暗殺稼業になった以上、土に埋る事も出来ないかもよ?」
そう言って殺気ただ漏れ状態でタツミを見つめるリリィ
タツミはその四人の殺気に気圧される
「戦う理由は人それぞれだか皆覚悟は出来ている…それでも意見は変わらないか?」
「報酬は貰えるんだろうな?」
「あぁ、しっかり働いていれば故郷の一つは救えるだろう」
