第3章 TARGET:2
「いやさー…ボスに連れて来いって言われてたさ」
「イやいやいや…僕には依頼主に会って渡さないと行けないんだよ!!
遺品を!!」
と言って捕まれていない手に持っているペンダントを見せて
「………ならば一度集まって見張りをかねて…」
「だなー」
「だから連れ去るなぁぁぁ!!」
タツミは米俵担ぎリリィは引きずられる
俗に言う拉致
少し離れた屋敷の屋根
仕事を終えたメンバーが揃う
「やっと戻ってきたか」
「そろそろ引き上げないと不味いぜぇ」
「遅い!
何やってたのよ!!
………って何よそれ」
「依頼主にぃぃ!!o(><;)(;><)o」
「はなせー!!
おろせー!!」
「仲間とボスが会いたいって言ってた‘道化師リリィ’だ」
「確かにピエロ見たいななりだな」
「いやいや納得してる場合じゃないっしょ!!?Σ
つか僕屋敷に全財産置きっぱ!!」
「あの屋敷のか??
あれは帝国軍の…」
「ちげーよ!!
僕の荷物!! 財産!!」
ギャーギャー騒ぎながら捕まれている腕を剥がそうとしている
「………と言うわけだ、
彼(タツミ)を連れて帰還するグループと同業者と寄り道して帰還するグループ今決めたいんだか…」
「だったら俺が一緒に行く!!」
「ラバかー…
不安要素は無いな…
では作戦終了帰還する」
「ブラッち!!
こいつヨロシク」
「いやっちょ…イヤァァ!!!!!!」
と言って騒がしく去っていく
「じゃ、財産と遺品を渡したら帰還しようか?」
ニコリと微笑む彼
「君はいつ見てもイケメンだね…
えっと…」
「ラバック。
皆‘ラバ’って呼ぶからそれで呼んで」
「分かった。
僕は…うーん、名前はそのままリリィだよ
ラバヨロシクね」
「おう、じゃあ行こっか」
「はーい」
そう言って二人はさっき色々あった屋敷に戻るのだった
☆★☆★
屋敷から荷物(武器の入った大きいリュックと服や化粧道具が入った中くらいのリュック)を背負い屋根から屋根へと飛び走る
「思ったより大量だね(笑)」
「武器に関しては今日で半分以上は使うと思ってたからね…(^_^;)」
「俺達が来て大誤算?」
「来んなって話(笑)」
「怖いよ、顔が黒いよ」
「いつもの事(笑)」
そう言って付いたのは古びた建物
ノックもせずにドアを開く