第2章 若女将は中学生
若女将がそう言うと、襖の向こう側から数人の従業員が部屋の中へと入り、雷門サッカー部の面々の前へと食事を置いていく。
「失礼致します」
「ありがとう」
香織は吹雪の前に食事を運んだ。
「ごゆっくりお召し上がりください」
メンバー全員へ料理を運び終わると、香織は再び襖の前で正座をして頭を下げた。そして、そのまま部屋を後にした。
「うひょー!」
「美味しそうね!」
「お肉がたくさんあるッス!」
雷門サッカー部のメンバーたちは目を輝かせている。
「それではみんな、手を合わせて」
秋の言葉とともに、全員が体の前で手を合わせる。
「いただきます!」
「いただきまーす!」
そうして、騒ぎながら雷門サッカー部のメンバーたちは食事を始めた。
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