第2章 若女将は中学生
イナズマキャラバンは温泉街の大通りをゆっくりと進んでいる。
「なあなあ」
円堂は斜め前に座っているマネージャー3人に声をかけた。
「俺たちが泊まるホテルってどんなところなんだ?」
「えっとね……」
秋がこの温泉街の旅行ガイドを見ながら、説明を始めた。
「わたしたちが泊まるのはここの温泉街でお客様対応No.1になったホテルなの」
「お客様対応No. 1?」
「うん! あまりホテルの規模は大きくないんだけど、従業員の親切な対応が人気なんだって!」
「へー!」
「それにね!」
秋は雑誌のページをめくって、円堂にとあるページを見せた。
「この子!」
「うん? あれ……この子……」
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