第2章 魔法少年☆スガちゃん/烏野メイン
そこから俺たちは冷静に話し合った。
どうやらこれは冗談ではないらしい。
清水の話によると、
元々、清水は魔法少女だったらしい。
俺の知ってる田中龍之介、西谷夕は清水の使い魔。
魔法少女の証は右の二の腕にハート型の痣らしい。
俺は自分の二の腕をみると、見覚えのない、綺麗なハート型の痣ができていた。
今朝、清水とぶつかったとき、魔法少女の力が俺にうつってしまったとか。
菅原「・・・って、え?」
清水「やっぱり、信じてもらえない、よね。」
菅原「そりゃぁ、そうだべ・・・。というか、俺魔法少女なんて・・・。」
ノヤ「違うっスよスガさん!魔法少年っすよ!」
菅原「え?な、なにが違うの?少女と少年!服装?」
タナカ「いや、服装は少女のまんまっス。心は男だから少年なんスよ。」
・・・
それは、どうなんだろうか。
菅原「とにかく無理無理!あっそうだ!もう一度清水とぶつかれば良いんじゃー・・・!」
タナカ「おお!スガさん名案!」
菅原「じゃぁ行くぞ!清水!えいっ」
清水「えっ」
サッ
・・・。
菅原「何故・・・避ける?」
清水「・・・私も魔法少女なんて嫌だし。恥ずかしい。」
・・・おい。おいおいおいおいおい!?
菅原「擦り付けんなよ!!元々清水のだろ!?」
清水「大丈夫。菅原、絶対女装似合うわ。私よりきっと。」
菅原「嬉しくねぇって!!って、うわ!?」
清水を引っ張ってると足を滑らせ、転んだ。
清水とはしっかりぶつかった。
菅原「嘘だろ・・・痣が消えない・・・」
清水「それだけあなたの方が魔法少年にむいてるってことよ。」
菅原「そ、そんな・・・こんなの夢だ!きっと・・・」
俺が震えていると、清水はバッグからあるものを取り出した。まるでおもちゃのような・・・
そう、世に言うこれが魔法のステッキだ。
清水「『リリカルマジカルキューティーアップ。』で、変身できるわよ。後、なりたい自分を想像しながら『マジカル☆リリカル、ハイ☆チェンジ』でコスチュームが変えれるわ。」
菅原「わーなにそれハッズ。」
清水「烏野の平和はあなたに託されたの。やるしかないわ。さぁ早く変身を。」
菅原「清水楽しんでるべ泣」
俺、どうなるんだろ。