第9章 お仕置き(イルミ/弟子/鬼畜/微甘)
「し、…師匠、……も、…や、………ッ、……」
「…髪引っ張んないで」
「じゃ、……も、…やめ、て……」
「…反省したの?少しは」
「し、た……反省、した………」
「……たく、しょーがないね、ま、明日の修行に響いても困るしね」
小さな溜息をついたイルミはリネルのこめかみからゆっくり針を引き抜いた。
針を抜かれた瞬間、熱を帯び宙に浮いているような快感におかれていた身体に一気に重だるさが襲ってくる。
身体の感覚が戻り、そのせいかナカの奥の方が別の刺激を激しく求めているのがわかる。
リネルはそれを訴えるかのようにイルミに濡れた瞳を向けた。
「……なに?」
「えっ!?……え、と……ッ…」
「……欲しいの?」
「……ッ……」
こくんと小さく頷くリネルにイルミが言った。
「…俺が欲しいならそうだな、俺の事その気にさせてみてよ」
イルミはリネルの腕を掴んで身体を引き起こすと、ソファに腰掛けた自分の膝の上にリネルを跨がせ座らせた。
急に変わった視界に戸惑いの色を浮かべるリネルは、目の前のイルミの顔を恥ずかしそうに見つめた。
「…その気っ、て…ど、どうすれば……?…」
「自分で考えて、出来ないならこれから練だよ」
「…や、無理っ、無理です、よ…!!どっちも、…無理…ッ…!」
「…ほんと世話が焼けるね、リネルは」
イルミはリネルの首の後ろに手を回すと、グッと引き寄せ一気に顔の距離を詰めてきた。
イルミは唇が触れそうな位置であやすようにリネルに言った。
「…キスしてリネル、まずはキスで俺の事満足させてよ」
「…え、……」
「ほら、出来ないの?」
まじまじと顔を見つめられると、さらに身体の芯がイルミを欲する気がしてリネルはおずおずとイルミの首に両手を回すと、そっとイルミの唇に自分の唇を重ねた。
先ほどまで散々唇を重ねてきたが、いざ自分からするとなるとどうしていいかわからず、リネルはすぐに唇を離してしまう。