第7章 運命(イルミ/クロロ/従姉妹/妊娠/エロなし)
イルミの苛ついた声にビクリと身体震わせたリネルは、反射的に閉じていた目を細く開いた。
目の前には、まるで忘れ去られた子供のような悲しそうな目をしたクロロがリネルの両頬を包み込んでリネルをじっと見つめていた。
「…母性…ってやつかな」
「…え……、?」
「…俺にも、…俺も、…君みたいな子から生まれていたら………今ここにいなかったかも、しれないな…」
「………っ」
泣きそうな顔をし、低く静かに言ったクロロに 何故かまだ見ぬ我が子が重なる思いがしてリネルは視界を涙で歪めた。
皆、愛され幸せになる権利がありこの世に生を授かるはずなのに、親の都合で生まれて来れない者、生まれても幸せになれない者、壊れてしまう者、殺されてしまう者、……
運命とは何なのか。
親が決めてしまうものなのか。
もしそうだというのならリネルは何としても、お腹の中の子供の守らなければならない。
守って、生かして、産んで、愛して。
我が子の運命を自分の誤った判断で左右してはいけない。
リネルは頭の中で、どうすればここから この状況から逃れられるかという、答えの出ない問いを考えることしか出来なかった。
先ほど悲しそうな顔を見せたクロロの中に、まだ人としての迷いが残っているのなら…
リネルは祈る思いできゅっと目を瞑り涙を拭って、目の前のクロロを見つめた。
「…さぁ、では、始めようか」
そこには瞳に狂気を込めたクロロがいた。
fin
(以下謝罪)
これ以上ガチで書いたらいけない気が…汗
はっきり言って途中なので無理やり終わらせた感、すみません。。orz