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〈短編〉H×H(裏中心)

第19章 ハニートラップ (イルミ/妹)


リネルは身体を起こすとイルミを伺うように見た。


「…お終い…?」

「うん、このままじゃほんとにセックスする流れになりそうだし。そもそも今日はそういう訓練じゃないしね」

「そっか」


ホッと胸を撫で下ろす、反面心のどこかで少しだけあの快感の先を知りたかったような気もしていた。そんなふしだらな考えを打ち消すべく下を向き イルミに弱気な声で謝罪を述べた。


「ごめんなさい…私イル兄の言う事守れてなくて…」

「向き不向きはあるし仕方ないね、リネルは生まれつき敏感なのかもね」

「……」

「この訓練はもうやらないから安心していいよ」


リネルはパッと顔を上げる。イルミは振り返ると両手を軽く広げた。


「おいで」

「……え?…訓練終わりでしょ?」

「うん、訓練は終わり。でも中途半端だしせめて手でイカせてあげる」

「……」


戸惑いと期待が同居する。次男の部屋でキルアと共に ふざけ半分でアダルトビデオを見た事はあるし「手でイカせる」という行為を何と無く想像は出来る。イルミは 躊躇しているリネルの腕を掴むと自身の胸の中にリネルを収めた。


「イルに……ッ」


顎を捉え深く唇を合わせ、乱れた衣服の隙間から手を軽々侵入させる。指先に愛液を絡めその上で愛らしく主張をする突起を素早く刺激すると、リネルは素直に身体を反応させていく。


「んんっ……、……!!!」


焦らされた身体は絶頂が近い。イルミは 苦しそうにしながら 逃げるように胸元を押し返すリネルの頭を抑えこみ、指先の動きを強める。


「……ッ、…ッ……!!!!っ」

「…イッた?」


リネルはピクンと背を弓なりに反らせ簡単に絶頂を迎えた。



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