第12章 同化(イルミ/ストーカー/狂愛)
6日目《望み》
イルミが好き。
早く会いたい、早く抱いて。
「リネル、ただいま」
「イルミ」
私の大好きなイルミが帰ってきた。
私はイルミに駆け寄る。
好き、好きだよ。あなたが好き。
「イルミ、好き」
「俺も好きだよ」
笑顔が溢れる。
大好きなあなたの前では笑顔でいたい。
「イルミの前ではずっと笑っていたいの」
「そう」
「イルミだけ見えればいい」
「うん」
「イルミになら…殺されたっていい」
「…やめてよ、するわけないでしょそんな事。」
トンッ
「リネルが死んだら俺は生きてる意味がない、だからリネルは絶対に死なせないよ」
「…うん」
好き。イルミが好き。
「参ったな、これ以上刺したらさすがに顔が歪みすぎてわからなくなる」
「…え?」
「でもリネルはどんな姿でもキレイだし俺はリネルが好きだから。一生一緒だよ俺達は」
「…うん」
イルミが何を言っているのかよく分からない。
「…イルミ、好き」
「俺も好きだよ」
そういえばこの部屋、鏡がない。