第12章 同化(イルミ/ストーカー/狂愛)
くちゅっぺちゃ…
いつの間にか私はわざとらしく唾液を絡め、音を立ててイルミのモノを咥えていた。
私は今、興奮してる。
私の口内にあるソレは、一昨日私を犯し、昨日は私をイかせてくれた。
そう思うだけで、すごく興奮する。
「リネル、俺の…美味しい?」
「…ん」
目で返事を返す。
満足そうなイルミの顔、この顔も知ってる。
「…リネル、奥まで咥えて」
「ん…」
「あと、もっと…早く出来る?」
「んんっ」
吐息に乱れた声が聞こえて、頭を少し強めに抑えられる。
イルミ、気持ちいいんだ…
私はまた目線で返事を返して、口の動きを早めた。
「は…、リネル…イきそう……」
「…んっ……ッ?!」
その言葉にふと半分冷静になる。
イくって…私の口の中で?
そういうプレイがあるのは知ってるけど…
飲まないといけないの?
味とか…わかんないし。
それでも私は動きを緩めない。
イっていいよ、イルミ。私の口の中で。
この口の中もイルミに汚して欲しい。
気持ちが半分半分。
「……、…出る……ッ…」
ポツリと落ちてきた言葉と共に、イルミは私の頭を抑え込み私の口の奥の方で欲望を吐き出した。
と同時に私は顔を歪めて、頭を引こうとしたけど 抑え込まれててそれが叶わず つい目をぎゅっと瞑った。
…あんまり美味しいものではない。
言わなかったけど。
イルミが私の口の中からゆっくりそれを引き抜くと、吐き出された精液がダラリと垂れ 口の端を伝う。
独特のこの匂い…少し嗅ぎ慣れてきたし妙に愛おしい気がした。
「飲んでくれなかったの?」
「えっ…」
「ま、いいや、初めてだしね。徐々に慣れてね」
すぐに表情を整えているイルミは、私の頭を撫でてから 私の顎を捉え 私と目線を合わせる。
「これはこれでいい眺めかも」
「…え」
「リネルが俺の精液顔につけてる所」
「…そういう事言わないで…」
「ごめんごめん。ありがとうリネル、気持ちよかった」
イルミは私の腕を引き、私をきつく抱き締めた。