第4章 初対面
ーー潤 side
今日は午前中で学校が終わったから
さっさと帰宅してみたら、
「ただよし兄ちゃん!それやらせてよー!」
「なんでやねん、これ俺のゲームやん」
ちっさいガキが居た。
は?誰、このガキ。
人の家に知らない人とか泥棒?
いや、ガキでしかも
楽しそうにはしゃぐガキの泥棒って
「貸してよーっ!」
「ちょっ、やめぇや祐也!危ないって!!」
そこで男の子と目が合う。
お互い黙り込む。
「…兄ちゃん、ここの人なん?」
急に強ばった顔つきで、
2人が見つめる。
なに、俺の方が不審者扱い?
「そ、そうだけど」
後ろのチビはウルウル泣きそうな目で、
少し背の高い兄であろう男の子の後ろに隠れ
俺を見つめてる。
「そ、そうなん。
俺は丸山忠義って言うねん。
こっちは弟の祐也。
お姉ちゃんにしばらく
面倒見てもらう事になってここに来てん」
「……」
忠義、と祐也。
お姉ちゃんって、、、
お母さんのことだよな?(代理)
「ほら祐也、ちゃんと挨拶せぇって
お姉ちゃんに言われたやろ」
「…だ、だってこのお兄ちゃんこわい…」
…地味に傷つく俺。
ガチャ
ここで和也が帰宅。
「おおっと、危ないな。
潤くん、どいて邪魔」
「いや、あれ」
和也にガキ2人を見せると、
あからさまに嫌悪感を丸出しにする和也
「え、だれよ」
だよな、これがふつうなんだよな
「…おねえちゃあーんっ……
……うぇえええん、こわいよおー…」
「祐也、兄ちゃん居るから大丈夫やで」
よしよしと頭を撫でる忠義。
やば、
泣かせてしまった…