第3章 三人兄弟
キッチンに入り、食材を探す。
勝手に使っちゃうけど、
あとで報告しちゃえばいいよね
ガチャっと開くと、
なんと何もない
なんで?
そう言えば、お弁当はタッパーで
食材ほとんど朝ごはんに使っちゃったのか
「姉ちゃん、どないしてん」
「買い物、行かなきゃ」
「なんもないなあ〜、ほんなら
俺も行く。荷物持ちぐらいしたるわ」
と隆平くん。
さすが中学2年、気が利く!
「祐也くんと忠義くんはどうするかな」
「忠義はともかく、
祐也は買い物行くとうろちょろするからな」
めんどくさいねん、
と本当にめんどくさそうに言う。
まあ、小学2年だもの
そんなもんだよ
「忠義くん、祐也くん」
とりあえず聞いてみる
「なんやー?」
「なーに?」
「買い物に行くけど、
2人はどうする?留守番する?」
「ぼく行「祐也と俺は留守番してるわ」
祐也くん、
やっぱり買い物に連れて行きたくないんだ…
と苦笑いしてしまう自分
「お菓子買ってきたるから、我慢せえ」
「…うん……」
可愛く頷く祐也くん。
忠義くんは大人しく、
祐也くんの面倒を見てくれるらしい
「誰か来たら挨拶してね
ちゃんと言うんだよ」
「分かってるって。俺、小5やで」
だよね。
私と隆平くんは買い物へと出かけた。
大丈夫かな?
潤くん見て泣かないかな。
和也くん2人見て怒んないかな
いろんな不安を抱えつつ、
急いで買い物を済ますべく
財布と携帯をカバンに入れて家を出た。