第14章 反抗期
ーーーー翔side
違うってなにが?
貴女が
この家に居ることで、
きっと何かが変わっていって。
少しずつ気づき始めた気持ちも、
確かに心にはあったはずだ。
「私が出て行くって事は、
確かにそれは規則かもしれない。
私は代理人になって歴は短いし、
まだまだ勉強中だけれど。
でも、そこに下心なんてないはずなの。
私は母親で貴方は子ども。
その関係性に何も変わりはないでしょう?」
遠くなる君が、貴女が、
何故か僕達をさらに遠ざけようとする。
「それに、私が離れたって
咲和さんが帰るんだし平気だよ。」
ね、と微笑みかける貴女に
耐えきれなくて
部屋を飛び出したら
和が入口横に座り込んでいた。