第3章 *理論はいらない【竜ヶ崎怜】Free!*
「シっ、んんっ…!」
その気になったによって怜は口を塞がれてしまった。
彼女の舌が口の中に入って来ても、対応の仕方が分からない怜は舌を引っ込めてしまう。
『怜……出して……』
「だ、出すって舌をですか…?!」
『そう……舌……』
もはやショート寸前の怜。
今日自分は心臓発作で死ぬと思った。
直ぐ目の前に居るはまるで別人。
怜を熱っぽい瞳で見つめ、さっきから彼の唇を触っている。
「っ……さん」
『ん…?』
怜は自分が男だと激しく思い知らされた。
好きな人がこんなに可愛くて色っぽくなっていたらカラダが騒ついてしょうがない。
だからだろう。
真っ直ぐを見返す彼の目が真剣なものになっていたのは。
「僕がリードします」
『でも怜は……』
「童貞など関係ありません!自信はありませんが……やってみせます」