第14章 *決して愛してないわけじゃありません【千歳千里】テニプリ*
「触って欲しか?」
「そ、そうや!」
「ほんならやったるばい」
だがの勇気を踏み躙る程俺は嫌な奴じゃない。
望んでるなら叶えてあげる。それが自分の役目。
白石とかならそれらしい空気に即座に持っていけそうだけど、俺はどうしても平常心から抜け出せない。
でもどんどん可愛くなっていくを見るのが楽しくて、手だけは身体を這っていくのだ。
「立っとっと。気持ち良か?」
「千里手ぇ……デカいやろ……」
「そうね?気にした事なか」
「せやから気持、ひゃ…!なんやいきなり下触りよって…っ」
「ん?まあよかばい」
そしてペースは俺が握っている。
好きなタイミングで好きなように触るのだ。
自分的には動物を愛でるような気分であり、性的な興奮はないものの、が反応してくれると純粋に嬉しくなる。
だから表情はユルユルだ。
「なんね?そう見つめられっと照れるばい」
「自分が笑っとるからやろっ…!ンン…っ」
「ばってん、そぎゃん顔で見んじゃなか」
「どんな……顔しとるんっ……」
「そうやねー……抱っこして欲しくて強請る野良猫ばい」
「基準は猫なんかっ…!」