第12章 *なら及川、お前が退け【岩泉一】ハイキュー!!*
「先輩っ!今日はちょっと遠回りして帰、」
「いや、俺んち来いよ」
「……え?」
「お前が良いならの話だけどな」
「はいっ!是非っ」
「んじゃ行くぞ、こっち」
そして練習後、早くこいつの気持ちを確かめたくて……早速をウチに誘って時間を作る俺。
側にいてくれるならいつでも笑っていて欲しい。
でもその為には自分がしっかりしないと。
「けど急にどうしたんですか?」
「まだ帰したくねぇから」
「っ……そ、そうですか……」
「もう直ぐそこだ」
「は、はい」
不安なんか感じていて欲しくない。
俺はそう願った。
繋いでる手からは「幸せだ」としか読み取れない。
表情を見ても、これっぽっちも暗い一面は見て取れない。
それがの本心だと……そう信じたかった。
「入れよ」
「お邪魔します……」
「緊張してんのか?」
「そりゃしますよ!来た事ないんですから」
「そういやそうだったな」
「ドキドキします……」
「家上がるだけだろ?ほら、俺の部屋こっち」
「は、はい…!」