第11章 *岩ちゃん退いて【及川徹】ハイキュー!!*
そうしたら……もうなんとも言えない返事を貰った。
「好きっ…!」
恥ずかし過ぎたのか、その言葉と共にの瞳から一筋の光が落ちる。
切ない顔をして目を擦るが堪らなく愛おしくて、俺は彼女の身体に腕を回そうとしたけど……
「私っ…!」って言葉に意識を持って行かれてしまった。
どうしたのかな?と思っていると、はポツリポツリと涙声で色々語ってくれたんだ。
どんどんかっこ良くなっていく俺を見て恥ずかしくて近寄れなかった事。
俺に話し掛けられるだけでドキドキしてしまうから、避けるようにして岩ちゃんの所に逃げてしまった事……。
「でも本当は隣りを歩きたいと思ってた…っ。もっと話したいって……少しでいいから触れたっンン…っ!」
まだまだ言いたい事があったんだと思う。
けど俺には十分過ぎた。
「好き」という言葉でもう幸せを感じていたのに、こんなにも嬉しい事を沢山言ってくれたんだから。
「触れられたね。俺の唇と」
「っ……及川くっ……」
「徹がいいなー。呼んでくれる…?」
「と……徹っ……」
「うん、もう一回……」
「徹…っ」
「もう一回……」
「とおっンン…っ」
「ごめんね、我慢出来ない……」