第11章 *岩ちゃん退いて【及川徹】ハイキュー!!*
「いやーの部屋久しぶりだねー!」
「お、及川くん…?」
「うん!相変わらず良い匂いだ」
ごめん、少し待たせて欲しい。
直ぐに気持ちをぶつけたらを責めてしまいそうだ。
そんなかっこ悪い事したくない。
「おっ!この写真懐かしいねー!小学生の頃かな?」
「ね、ねぇ及川くん……」
「あー、こっちは中学の時の写真だねー飛雄が居る。ホント憎たらしいよねーこの子は」
「て、手……離しっ、きゃ!」
「離さないよ。絶対」
そう、絶対離さない。
離したらお前は俺と距離を置く筈だから。
そんな事されたくないから俺はお前を壁に押し付けてる。
を覗き込むだけでドキドキしてしまうくらいハマってるんだ。
どうか暴れないで聞いてほしい。
「は岩ちゃんの何なのかな?」
「えっ……なんでもないよ…?」
「そっか、なら良かった」
「てか近いよ、及川くん……」
「どうして俺から逃げようとするの?もしかして……嫌い?」
「え……」
「嫌いだから岩ちゃんの方ばっか行くのかな?」
「そ、そんな…!」
「あのさ……俺限界なんだよね。そうやって避けられるのがさ」
「限界って…?」
「まだ分からないの?鈍感だねー、困った困った」
「えっと……」
「好きだよ、……」