第1章 右手のみさんが
『総悟!今日も頑張ってるね!これあげる!』
『なんですかィ?これ』
『ミサンガって言うんだよ!私が作ったの!』
『へぇ、すげェや、腕にでも付けられそうだな』
『付けてくれたら嬉しいなぁ…』
ほっぺを桃色に染めていう彼女に
俺もどきってしたんだ
『つけたいですぜ』
『それがちぎれたらいいことが起こるんだって!ちぎれるまでつけていてね!』
『へぇ、スゲェや。たのしみだねィ』
『うん!私もお揃いで作ったの!今日から』
そう言って右腕を見せた彼女、そこには俺と色違いのみさんが
嬉しかった
『どっちが先にいいことゲットできやすかねィ』
『勝負だね!』
そう言って二人笑いあった。
幸せだった
「総悟、そういえばお前。とお揃いのみさんがしてたよな」
「…」
「アイツの腕に、まだ残ってたのかね」
土方さんの言葉にハッとした。
そうだ、俺の腕にはまだ残ってる、
あいつのは…