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BSR短編集

第11章 嘘つき 家康




Date 08/19 00:56
From 家康
Subject
_______________________________
こんな時間にすまない

明日…いや、今日の昼頃に時間は
あるだろうか?
伝えたいことがあってな

もし良かったら朝にでもいい、返
事が欲しい






メールにが気が付いたのは勿論届いてから直ぐだった。
この時間帯は余裕で起きていられる時間で、今だって深夜番組(バラエティー)を見ていて大笑いしていたところだった。

「家康、なんかあったのかな」

すぐに返信を返そうと思ったが、夜更かししている女が嫌われたら嫌なので、明日の朝返すことにした。

は家康に恋をしているのだ。
高校生になって一目ぼれをし、どうにかこうにか友人のツテで一緒にお昼を食べることができたり、メアドを交換することができたのだ。
今となってはとても仲のいい友人というくらいまでの付き合いはしている。放課後に数人でカラオケに行ったり、ウィンドウショッピングを楽しんだりと。
だが今まで二人きりで会うことはなかったので、今回のメールは受け取って胃がきゅうっとなるほどびっくりしたのだ。
明日、明日の朝返そう、そうおもってそれだけの為に目覚まし時計を8:30にセットした。



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