第9章 暇人の休日 佐助
「秋物の服、今年も買わなきゃなって…」
「え?なんでさ」
「なんでって…去年のはもう流石に駄目でしょ」
佐助はそっかぁ、と言っての真横に座って雑誌を覗き込んできた。
「これとかいいんじゃない?」
「え、それ?似合わないと思うよ」
「じゃあ…これは?」
「高い」
佐助はどうやっても大人びた服を着せたいらしく、高身長のモデルが着ている服を進めてくる。
「こんな色気ないからだめ」
「色気?あるじゃん」
「は?何処見てんの?このガサツな女のどこに」
そういうと佐助は首を傾げた。
「夜凄いよ?」
「くたばれ」
「だって凄いじゃん」
「煩い」
「大丈夫だって」
「なにが?!やめてよ!馬鹿じゃないの馬鹿助!!」
雑誌とクッションを佐助にたたきつけてソファに寝っ転がった。
「はーもうやだ、だから佐助って馬鹿」
「ほら、寝っ転がると腰が強調されていいk」
「台風で吹き飛べ」
再びクッションを投げて寝室に閉じこもっただったが、
その時佐助が妖しい笑みを浮かべたのは言うまでもないだろう。
END