第4章 破廉恥武将 幸村
「きゃああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
思わず悲鳴を上げた私は、間違っていなかったと思います。
「どしたの?!!」
佐助様の声が聞こえ、こぼれそうになってしまった涙をどうにか堪えて入っててくださった佐助様を見上げました。
「…だ、旦那ー…?」
「なんだ?」
「あの、…事には順序ってもんが、ねぇ…?」
「あ、えっ…えと…そう、ですね…」
平然となさっておられるのは幸村様だけ。
佐助様も私もただただ混乱で頭の中がぐちゃぐちゃになっているのです。
「じゃあ、なんでさんの着物をそんなはだけさせてんのさ…」
「む、順序は踏んでおるではないか。某はと将来夫婦となる契りを交わし、その上で某はやりたいことを」
「やりたいことって何?!ヤりたいってこと?!」
「さっ佐助様ァ?!」
佐助様も相当混乱なさっているようで…。
佐助様も交え、話し合いが行われようとしていました。
私はきちんと着物を着なおし、幸村様は仁王立ちしている佐助様に見下されるように正座をなさっております。
な、なんだか…、私、悪い事をしたような…?