第6章 雲にかくれた月。
走ったせいで、
心臓は壊れるぐらいバクバクと動いていた。
私の心臓は悲鳴をあげる。
私は涙を流しながらその場に倒れこむ。
あぁ、このまま死んでしまいたい。
ねぇ、神様。
今私を殺してよ…?
苦しいよ。
発作よりもずっとずっと
苦しくて辛いよ。
火神に会いたい。
火神に謝りたい…。
これからもずっと
火神と一緒にいたい。
こんなに好きなのに
伝えられなくて、
こんなに好きなのに…
私は
彼を幸せには出来ない。
火神。
ねぇ、火神。
大好きだよ。
嘘ついてごめんね。
ずっとずっと
はじめて会ったときから
あなたが
大好きでした。
静かに目を閉じると、
私の意識は途絶えた。
あぁ。
このまま死んでしまうのかな?
さよなら。
火神。