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水玉DAYS☆黒子のバスケ

第5章 夕立の悪戯。


火神の部屋に戻ってきた時には
二人ともびしょぬれで、

おまけに私はコケたせいで
泥まみれになっていた。

「…お前泥まみれじゃねぇーか!ちょっと待ってろ!」

火神はすぐに部屋に走っていくと
タオルを持ってきて、
私を拭いてくれた。

「…ったく。ケガはないのか?」

火神は私の頭をワシワシとタオルで拭きながら
尋ねる。

「ないよぉー。」

「はぁ…。夕立ってすぐ止むもんじゃねぇのかよ。」
火神は大きく溜息をついた。

少しだけ嬉しかった。
夕立の悪戯のおかげで、

まだ火神と一緒に居れる。

思わず頬が緩む。

「…何てめぇーニヤニヤしてんだ。」
火神から軽く小突かれる。

「へへー!また火神の部屋だなぁーって!」
私はヘラっと笑うと、
火神もニカっと笑う。

「もうちょっと一緒に居れるな。」

「うん。雨が止まなきゃいいのにー。」

「ばーか。んなわけねぇだろ。」

そういうと火神は優しく私の頭を撫でた。
二人で目を合わせると、

二人で笑い合う。

幸せな時間が
ずっとずっと

続くような気がした。


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