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水玉DAYS☆黒子のバスケ

第4章 空を彩る花。


「お母さん!お母さん!髪型どうしよー!」

7月のはじめ。
私は一人、浴衣を着てワタワタとしていた。

「ちょっと落ち着きなさい。ほら、お母さんがしてあげるから。」
お母さんは私の髪を上手に結ってくれた。

鏡を何度も確認する。

「ねぇ。変じゃない?」

「うん。可愛いよ。ほら、写真撮らせて!」
お母さんはそう言って私の写真を撮る。

「遺影用?可愛く撮ってねー!」
私が冗談っぽくそういうと、
お母さんは少し戸惑った顔をしたけど、

すぐに笑った。

「そうね。遺影がひどい写真だったらきっと火神くんもがっかりね。」

お母さんがそんな冗談言うもんだから、
私はなんだか死んだ後の事が気になってしまった。

「ねぇ、お葬式の時って遺体の鼻の穴にワタ詰めるんでしょ?まぬけな顔ならない?大丈夫?」

私が不安気な顔でお母さんに聞くと、
お母さんは大爆笑しはじめた。

「そうね。あんまりにもまぬけだったら、きっとみんな笑っちゃってお葬式にならないね。」

「もぉー!お母さーん!」

こうして冗談が言い合えるようになれたのも
成長な気がした。

でも、
確実に死は近づいていた。

最近、心臓が痛くなることが
以前よりずっと増えた。

どうか今日だけは…
発作が起きませんように。

私は神様にお願いをした。

そう。
今日は火神と夏祭りに行くのだ。




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