第3章 紫陽花の憂鬱。
~おまけ。二人が帰った後の店内。~
「黒子っちー…俺は何のために呼ばれたんスか?」
黄瀬は机に伸びていた。
「恋愛相談のためです。よかったじゃないですか。結果ハッピーエンドです。じゃ!僕も帰ります。」
黒子は席を立とうとするが、
それを黄瀬が一生懸命止める。
「ちょ!もっと励ましてほしいっスー!俺、メンタルぼろぼろっスよー!」
「あー。うるさいですよ。黄瀬くん。離してください。」
「バニラシェイクおごるっスからー!」
黄瀬がそういうと、
黒子は突然止まり、
椅子に再び腰掛けた。
「さすが黄瀬くんでした。あなたのおかげで二人はきっと上手く行くでしょう。っよ!さすが!愛の伝道師ですね。」
黒子は最高の笑顔を
黄瀬に向けた。
「く、黒子っちー♪」
黄瀬はヘラっと笑った。
「満足しましたか?ほら、早くバニラシェイク代をください。」
「うぅ。黒子っちひどい…」
「…しょうがないですね。バニラシェイク飲み終わるまでは傍に居てあげますよ。」
「黒子っちー!!!」
そして、黒子はバニラシェイクを購入し、
わずか1分でバニラシェイクを飲み干し、
帰って行ったのだった。
「…うぅ。誠凛なんて大ッ嫌いっスよー!!!!」
~おまけ。二人が帰った後の店内~終~