第8章 水玉DAYS
誕生日を祝ってくれたあの日。
誕生会とかあまりした事がなくて、
あいつと二人で部屋にいることに
緊張してしまって…
あまりよく覚えてないんだ。
でも、キスした事はよく覚えてる。
初めてのキスで
緊張してたのもあって、
少しだけズレてた。
でも、甘い甘いケーキの味がした。
はじめて重なりあったあの時。
妙に積極的だったから
慣れてるもんだと思ってたのを覚えてる。
でも、初めてだったって知った時、
どうしようもない後悔と
それ以上の嬉しさがあった。
本当はちゃんと
付き合ってからそういう事したかったんだ。
ごめんな。
鈴音。