第8章 水玉DAYS
一緒に部活見学に行ったとき、
自分でも何故あいつを見学に誘ったのかはわからなかった。
でも、もしかしたら少しでも
一緒に居たかったのかもしれない。
カントクの横でずっと目を輝かせて
バスケを眺める姿は愛らしかった。
はじめて一緒にチーズバーガーを食べた時、
あいつはバカみたいに感動してた。
まぁ、確かにチーズバーガーはうまいけどな。
大袈裟なやつだけど、
そんなところも大好きだった。
弁当を作ってくれたあの日。
素直になれなくて、
あいつは一人で拗ねてた。
弁当はさいっこうに美味しかった。
幻のパンの発売日の購買。
バカみたいに人が多くて、
あいつの昼飯に買ってやれたのは
キャラメル一つだった。
でも、あいつはバカみたいに喜んでた。