第8章 ◎ 保健室
気付けば、橘涼と色々話してた。
理玖達や凛達以外で久しぶりに
他人と会話をした。
東金は一方的だけど、橘涼は違う。
だから話しやすいのかもしれない。
相変わらず苦手だけど…
さっきよりはマシになったかな。
『あ、お前数学苦手なのか?』
「うん、」
『でも今まで点数良いよな〜』
「やれば出来る子。笑」
『はいはい(笑) で?どんな手使ってんだ?笑』
「テスト範囲を丸暗記。」
『思ったより凄い手だった(笑)』
「暗記してない日にテストなんてされたら最悪な訳よ。まさに今日は最悪な日だった(笑)」
『昨日言ったぞ?笑』
「聞いてるわけない、笑」
『それは聞いてない お前が悪い(笑)』
こんな風に話すのは1年振りかな。
1年生の時は先生〜♩って感じだったが
あの日から私は暗くなった。
自分を守る為に暗くなったんだけどね(笑)
今では、すっかり
クールなイメージが定着。
だから、私は殆ど口を開かない。
先生と話すのも不二子さんぐらい。
だったのに...
クラスのバカ3人の せいで
クールなイメージが壊れつつある(笑)
良いのか悪いのか。