第6章 ◎ バイト
『良くねぇんだけど、』
「何?」
橘涼と話すのは何故か苦手だ。
『接客してんのか?』
「してるけど、何か?」
『お前愛想悪いのに接客すんのな(笑)』
失礼過ぎないか!?
「バイト先では愛想悪く無いから、」
BARなんだから元気良く、なんてのは
求められない。
笑顔というより、はにかむ。
それぐらい私にだって出来る。
『今笑って、』
「嫌、橘涼先生…暇潰しなら他当たって下さい。さようなら、」
『ご機嫌斜めか〜 じゃあな、^^』
ポンポン、、、
さり気なく頭ポンポンってした!!
胸キュン!!
…はしないんだけど、少しだけ。
少し。
安心した。
落ち着いた。