第1章 百日紅の夢
軽く耳朶を舐め上げられる。
先程とはまた違う快感に腰が蕩けそうになる。
「どこに、何が、欲しいのかこの…」
囁きながらぐい、と唇に指を押し付けられた。
「自分の口で、はっきり、言うんだ」
またしても耳に唇を付けるようにして囁かれる。
ぞくぞくと背を這う快感に踊らされるように腰が浮いた。
それによって彼の指が秘部に食い込んだ――――
「―――っきゃあああああああぁぁぁっ!!!!!」
電撃のような激しい衝撃が私を貫いた。
腰から下が痙攣している。
快感と呼ぶにはあまりに激しすぎるが、それ以外になんと表現して良いか判らない。
目の前がチカチカと光って真っ暗になる。
自由にならない身体が、ガクガクと震える。
そんな中、急にものすごい力で肩を押さえ込まれた。
「誰が勝手にイって良いと言った?」
リヴァイ兵長の冷たい視線が突き刺さる。
肩を押さえる手に力がこめられて、めしりと嫌な音を立てる。
ぐるりと荷物を投げるかのように身体を反転させられ、腰だけを持ち上げられて四つん這いのような格好にさせられる。
カチャリと兵長がベルトを外す音が聞こえた途端、全身の血が引いていく音が聞こえた。
――――嫌だ
「い、いや……いやっ!それだけはいやぁっ!」
勝手に涙が溢れる。
逃げ出したいのに全身に力が入らない。
なのに全身がガクガクと震える。
「俺の言うことを聞かないお前が悪い」
冷たい笑いを浮かべて、私の下着に手を掛ける。
「それともその無駄にデカイ胸で俺を満足させられるのか?」
縛られた手で下着を押さえようと抵抗しても、足をばたつかせて抵抗しても、力で抑えられて結局何もできず剥ぎ取られてしまった。