第1章 百日紅の夢
数度胸を撫で回して私の態度を薄く笑いながら左右から掴んで強く中央に合わせる。
擦り合わせられる程に胸の奥にぎゅうっと軟らかい快感が押し寄せる。
本能的に強すぎる快感に恐怖感が込上げて来てガクガクと震えが止まらない。
「デカイ割には感度が良いな」
鼻で笑われながら見下されているにも拘らずそれにさえ感じている自分が信じられない。
尚もぐにぐにと強めに胸を弄られる。
恐怖と強制的な快感に苦痛の声が漏れ出る。
にやりと人の悪い笑みを浮かべた彼は両方の胸を強く合わせ二つの先端を一度に口に含む。
硬く尖らせた舌先が同時に敏感な先端部分を刺激した。
ぞくぞくと脊椎に電撃を流された様な感覚に耐え切れず悲鳴ともなんとも呼べない声が自分の口から吐き出された。
「~~~ぅうっやっぁあっ!」
口から処理し切れなかった唾液が溢れても縛られた腕では拭う事も出来ない。
顎を伝う感覚すらも自分がシているのだと再認識させられるようでより煽情的な気持ちにさせられる。
「―――――ッ!!いやあぁっ!!」
不意に下腹部に激しい衝撃とも呼べる刺激が与えられる。
ぎりぎり触れている、というレベルで下着の上から割れ目をなぞり上げられたからだと気づけたのは奇跡に近い。
それ程に強く激しく全身を支配する刺激だった。
快感、と呼んで良いのかすらも判らない。
“ソコ”は自分で触れなくともはっきりと判るほどにぐっしょりと濡れていた。
「おいユウリ、これはなんだ?濡れすぎだろう?」
嘲笑を含む熱い息が私の耳朶を打つ。
その楽しそうな声と嘲笑が私の羞恥心を更に煽っていく。
「ちょっと胸を弄っただけでコレとは…とんだ淫乱だったな」
「や…そっんな…こといわ…っない、でっ!」
ゼロ距離から耳に囁き込まれる声としつこくなぞり上げられる快感に抵抗しながら何とか逃げようと力の入らない身体を捩る。
足元からくちくちという濡れた音が耳に届いて顔から火が出る様だ。