第18章 テレフォン……
ディズニーランドに行ってから1ヶ月の間。
合鍵のおかげで、忙しいユウトと何回か会うことはできてた。
でも、この1ヶ月は全然。
ユウトは仮面レンジャーが佳境に入り、かなり忙しくなってる。
そして私も、年末にある声優コンテストの準備で忙しくなってた。
コンテストには歌を歌う場面もあるから、毎日ボイストレーニングに通ってて、ユウトの家に行く暇もない。
「会いたいなぁ…」
呟きながら家に帰ってきた。
部屋に入ると迎えてくれるユウトと仮面レンジャー。
ユウトがくれたポスターだ。
引き出しには一応、あの時のバイブもあるけど、使ったことはない。
「お風呂入ろうっと…」
今日はお母さんもお父さんも旅行中。
一人ぼっちの家に帰ってくると、よけいに寂しくなる。
こういう時、兄弟がいれば違ったのかなぁ。
そういえば、ユウトから兄弟の話聞いたことないな。
ユウトも一人っ子なのかな。
そんなことを考えながらお風呂に入る。
お風呂上がりにベッドでゴロゴロしていると、私はいつの間にか眠ってしまった…。