第17章 初デート
目が覚めると…7時…?
ここは…ユウトの部屋…。
そうだ、昨日はここに泊まったんだよね。
ドキドキしながら隣を見たら、ユウトのキレイな寝顔があった。
こないだホテルに泊まった時も、朝早くから仕事だって起きて行っちゃったから、寝顔を見るのは久しぶり。
本当は疲れてるんだよね…。
私はそっと頭を撫でて、ベッドを抜け出した。
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顔を洗って着替える。
朝ごはんはハムチーズトーストに、サラダ、ヨーグルト。
コーヒーはブラックだよね。
私は砂糖とミルク。
あんまり音を立てないように気を使ったつもりだけど、狭い1DK。
ユウトが起きてしまう。
「…いい、匂いだね。
朝コーヒーの匂いで目が覚めるなんて、ドラマみたい…」
ちょっと寝ぼけ顔で起き上がるユウト。
キッチンに来てキスしてくる。
私もそうだったけど、昨日はエッチの後寝ちゃったから、ユウトも裸…。
明るい光の中で、目のやり場に困るよ…。
散々エッチなことしてるのに、やっぱり照れちゃう。
私は近くにあったバスタオルを押し付ける。
「パン焼いとくから、シャワー浴びてきたら?」
「ん…サンキュ…」
寝ぼけてるからかな、素直だ…。
私は浴室に入っていくユウトを見送って、パンをトースターに入れた。