第16章 2回目のオモチャ
私の表情が暗くなったのに気づいて、ユウトが言い訳を並べ立てる。
「美月ちゃんと付き合う前には、そりゃ何人かはあったけど、付き合ってからはしてないし。
本当だよ。
俺には美月ちゃんだけだよ」
しゅん、とした表情はまるで捨て犬みたい。
まぁ、いいや。
今のこの、可愛いユウトを信じようっと。
「もう、いいよ。
それより、明日は時間あるんだよね?」
私は心配してたことを聞いてみる。
ずっと休みがない休みがないって言ってたから、朝になったら帰らなきゃいけないのかなぁ…。
「心配しなくて大丈夫
明日は久しぶりのオフだよ!
夜まで目一杯デートしよう。
俺たち、出会ってから1年近く経つのに、ちゃんとしたデート初めてだね」
そう、初デートなんだよね。
私は嬉しくなってユウトにキスする。
あ…誘ってるつもりはなかったんだけど、ユウトの手が背中に回って…エッチモードだ…。
「んんっ…あぁんっ…はぁっ…」
2回戦が始まってしまった…。