第16章 2回目のオモチャ
「上手い!俺、手作りのミートソースなんて食べたの初めてだよ」
ユウトのご機嫌はなおったみたい。
二人で向かい合ってごはんを食べる。
家でごはんなんて新鮮…。
私もうれしくなる。
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食器を片付けて、襲ってこようとしたユウトをすり抜けて、私はシャワーを浴びる。
ユウトの家は小さなユニットバス。
二人で入るのは無理だなぁ…と思っていると
「美月ちゃん!トイレ!」
私は慌ててカギを外す。
そこには裸のユウト…。
「何でトイレなのに裸なの…?」
「だって、美月ちゃんと入りたかったんだもん」
悪びれもなく言う。
「もう終わったから、ユウト使っていいよ」
今度は私はバスルームから逃げ出した。
「えー」
不満そうなユウトの声が後ろから聞こえるけど、知らん顔する。
ユウトってば、直球なんだから。
久しぶりだし、ユウトの家だし、実はすっごくドキドキしてる、私。
「これ着ていいよ」
って出された服は、ユウトのTシャツだけだった…。
大きめだから膝上までくるけど、スースーして何だか落ち着かない。
バスルームのドアが開いた。