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エッチな声のお勉強

第15章 文化祭


急に立ち止まって振り向くユウト。

「ごめん、やっぱり俺情けないわ…」

私が何と答えていいのかわからず無言でいると、さっきの実くんとのやりとりを教えてくれた。





美月が逃げ出した後。

「美月のこと、追っかけてやれよ。
ホントは俺、もうとっくに振られてるから。

あんたと付き合う前も。付き合った後も」

実が言う。

ユウトは不機嫌そうに答える。

「じゃあ、お前には関係ないだろ」

「でもあいつ、あんたと付き合ってからいつも泣いたり落ち込んだりしてんだけど…。

知ってんの?
どうせあんたの前じゃ寂しいとか言わないんだろ」

実の言葉に、ユウトはハッとする。

(美月ちゃんはいつも、仕事頑張ってとか、会えなくても仕方ないとか言ってくれるけど…本当はずっと我慢してた…?)

「そっか…。
わりぃ、ありがとな」

ユウトは美月を探しに行った。





実くん…。
本当、優しいんだよね…。

「美月ちゃんの気持ちに、気付けなくてごめん…」

しゅん
とするユウトが可愛い。

やっぱり、私が好きなのは、ユウトだけなんだ。




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