第8章 最後のレッスン
いつの間にか、ゆきなは泣いていた。
美月も泣いていた。
これは、演技じゃない。
でも、ユウトにとっては演技だ…。
涙を見られたくなくて、美月は四つん這いになる。台本にはなかったけど…。
「後ろから、して」
ユウトは何も答えず、一気に自分のものを突き刺した。
「んんっ…はぁっ…はぁっ…あんっ!」
ゆきなは涙声で喘ぐ。
「はぁっ…はぁっ…ゆきなっ…ゆきなっ」
パンパンッ…パンッ…。
先輩も切羽詰まった声で、ゆきなの名を呼びながら腰を押し付ける。
「んんっ…はぁっ…はぁっ…せんぱいっ…」
「はぁっ…はぁっ…ゆきなっ…」
先輩は後ろからゆきなを抱き寄せ、二人は密着する。
背中に一瞬、水滴が落ちたような気がしたが、ゆきなは快感に呑まれてすぐにわけがわからなくなった。
「はぁっ…はぁっ…あはぁんっ…いっちゃうっ…いっちゃうよぉ!」
「はぁっ…はぁっ…俺もっ…でるっ…」
二人は同時に果てた。