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エッチな声のお勉強

第6章 初めての後ろ


「俺は…何でだっけ。忘れちゃった」

おどけて言うユウト。

「忘れたなんて…ウソだよね?」

一瞬真顔になった後、何事もなかったかのようにユウトが笑う。

「どうせ、もう辞め時だしね。
俺3回生だし、そろそろ遊んでないで就活しなきゃね」

「でも…」

言いかけた私の言葉を遮って、ユウトは言う。

「行こうか、美月ちゃん」

私は腑に落ちないけど、『これ以上聞くな』と言いたげなユウトの背中に、言葉を飲み込む。
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