第13章 翔那編

翔side


うう、眠い...

もう朝か。

...ん？なんだか妙に体が熱い気が...


「って、那月！」

『あ、翔ちゃん♪
おはよう♪』

「おはようじゃねーよ！
なんで那月が俺のベットにいるんだよ！」

『いつも僕のまわりで一緒に寝ているぬいぐるみさん達をクリーニングに出しちゃったから今いないんです
ぬいぐるみさん達がいなくて寝れなくて...
だから翔ちゃんを抱き枕にさせてもらいましたあ♪』

「なにがだから翔ちゃんを抱き枕にさせてもらいましたあ♪だよっ！
人のベットで勝手に寝てんじゃねーよ！」

『翔ちゃんの寝顔、可愛かったです♪』

「なっ///
うるせーーーぞ！さっさと飯食いに行くぞ！」

『翔ちゃん？待って下さーい！』


あ”－－－！！

なにドキドキしてんだよ俺！

ただ那月に可愛かったって言われただけだろ！

くっそ...


『翔ちゃんは何食べますか？』

「あ、ああ。
俺はオムライスかな」

『翔ちゃん可愛いです♪』

「な///何がだよ！！」

『オムライスって、子供向けな食べ物ですよね？』

「はあああああああああああ！？
オムライスは誰が食ったっていーんだよ！」

『怒った翔ちゃんも可愛いです♪』


こいつ...

俺の気もしらねーで可愛い可愛いって...///


「なんなんだよお前はーーー！！！」

『翔ちゃん...？』


あ、まずっ。

つい大声で叫んじまった...


「な、なんでもねーよ。」

『？』


はあああああああああああ...

最近俺可笑しいぞ

なんで那月に可愛いとか言われたりするとドキドキすんだよ

俺は別に男に恋する趣味なんか...///


『...ぅ...ゃ～ん？翔ちゃ～ん？』

「え？う、うわあ！！」

『あ、やっと気付きましたか？
最近翔ちゃんぼーっとしすぎですよ？』

「お前顔近けーよ！///」

『翔ちゃん悩みでもあるんですか？
僕が相談に乗りますよ？』

「俺の悩みはなつ＿＿」

『なつ？』

「な、夏が好きすぎることだな～って！
ちょっと俺外の空気吸いてーから行ってくるわ！」

『...翔ちゃん？』


ハア...ハア...ハア...

もう何なんだよー！！

さっき危うく那月が好きなことって言うとこだったじゃねーか！

...ん？

今那月を好きだって...