第10章 痛くても僕がいるよ
彼は私の開いた脚の膝を立てさせる。
そして、私の割れ目にコンドームをつけた彼のものをあてがう。
どうしよう…すっごい緊張する…
彼は私の上半身をそっと抱きしめる。
私は彼の顔を見る。
彼が優しく微笑む。
「緊張してる?」
「うん…。はぁ…はぁ…」
「僕も…。やっと、みなみとひとつになれると思うと…すごくドキドキするよ」
「ひとつに…なるんだ…」
「うん。ずっと一緒だよ。みなみ」
「はぁはぁ…真司…」
彼のものが、ぎゅっ…と入ってくる。
「あっ! はぁはぁっ…んっ…」
緊張しすぎて息しにくい…。
「大丈夫だよ、みなみ。力抜いて」
「んっ…やっぱり怖い…怖いよぅ…」
泣きそう…。
「僕がいるよ。僕がいるから」
「はぁ…はぁはぁ…」
彼のがさらに奥に入ってくる。
「んっ…んん…」
「はっ…はぁはぁ…みなみ」
「ん…はいっ…た…?」
「…はいった」
「真司…」
「痛くない…?」
「う…うん…。痛い…ちょっと…」
「大丈夫…?」
「うん…。真司がいるから…」
「うん。ずっといるよ。みなみのそばに」
「うれしい…」
あそこも痛いけど、なぜか胸の奥も痛い。
すごく痛い。でも気持ちいい。
涙がまた出てくる。