第10章 痛くても僕がいるよ
「こんなところに入るのかな…」
彼がつぶやく。
えっそんな
自信持ってやってよぅ…
なんか私の中が、きゅっとなる。
彼の指をきゅっとしたまま、私の腰が揺れちゃう。
身体の真ん中にガンガン響く。
あん…だめ…
「ああぁ、僕の指が…ぎゅってされてる…」
「あっ…はぁ…はぁ…」
ぎゅってなっちゃうよぉ…。
「僕の…はぁはぁ…いれるね…」
彼が身体を起こす。
あん…嬉しい…早く…
「…あ、ちょっと待って」
彼がベッドから出て、机の引き出しを開ける。
そして何かを持ってくる。
「今日、こんなことになると思ってなかったから、しまったままだった…」
ちょっと照れ笑いしながら、彼はそれの箱を開ける。
「それ何?」
私は素朴な疑問をぶつける。
「あっこれ? コンドーム」
「あっ…。あっ、そうか…。ごめん。ありがとう…」
変なこと聞いちゃった…。恥ずかしー。
「もしかして初めて見た?」
「うん…」
「そりゃそうか…。ふふ…」
彼は私の唇にチュッとキスする。
照れ隠しかな…。ふふ…可愛い。
「つけたよ」
そう言って、彼は私の手を取り、コンドームをつけた彼のものをさわらせる。
「……」
「何か言ってよ…」
「えっ」
「いや…別にいいや…」
彼ががっかりしてる。
そうか…ああいうときは何か言うんだ…。
でも何を言えば…。
「ふふ…。でも可愛い、みなみ。身体は超エロいのに…」
彼は私の頬をすりすりして言う。
「えっ。わたしの身体エロい?」
「うん。僕専用のエロい身体。一生大事にするね」
「うん…」
うわー。超恥ずい。