第10章 痛くても僕がいるよ
「はぁはぁ…真司…うぅ…ぐすん…えーん…」
我慢出来なくて、私は声をあげて泣いちゃう。
「みなみ!? そんなに痛い? ごめんね…」
彼がちょっとあたふたして、私の頭をなでなでする。
「ああん、ちがうぅ…。大丈夫ぅ…。うっうっ…ぐすぐす…。繋がってる…繋がってるから…わたしと…真司…」
「みなみ…よしよし…」
泣きすぎて、胸とお腹がヒックヒックってなる。
「あ…あの…あっ…はぁはぁ…みなみの中…動いて…はぁはぁ…」
彼が気持ち良さそうに吐息を漏らす。
「んっ…ぐすん…気持ちいいの…? 真司」
「うん…すごく…はぁはぁ…」
「あん、うれしい…。チューしよ、真司。チューして…」
私は口を開けて、彼の唇を待つ。
彼の唇が私の唇に触れる。
舌が入ってくる。
ああん…気持ちいい…
私の身体の奥がプルプルしてくる。
繋がってるとこは、ぎゅってなる。
彼がバッと唇を離す。
「やばい、それ…。下、ぎゅって…」
「ああん…もっとチュー…」
いいところでやめられちゃって、物足りない私はおねだりする。
「下、ぎゅってされたらいっちゃうよ…」
彼が可愛い声で言う。
「いいよ。気持ちよくなろ」
私は彼の顔を見上げて言う。
「いれたばっかりなのに…もったいない…」
彼が答える。何それ。
「いっぱいしよ…。この先、何回も…」
「うん…」
彼が嬉しそうに微笑む。
「だからチュー…」
私は目先の快感を求めて、チューをねだる。