第6章 そんなことが嬉しいの？

「嬉しい…みなみ…」

彼は私の耳元でささやく。

そして、耳を舌でそっと舐める。

「あっ…やん…はぁっ…」

身体がビクッとして、背中がゾクゾクする。

「はぁ…可愛い。みなみ…」

彼の唇は私の耳をパクッと挟む。

「あっ…藍田くん…やだっ…。耳っ…やだっ…」

「真司だよ。真司…」

彼が耳元で話す声と熱い息も耳にかかって…

「あん…やだ、真司…やめて…」

「気持ちよくない？」

「わかんない…。なんかゾクゾクする…」

「んー…それって気持ちいいんだと思うけど…。じゃあ、この辺は…？」

彼は首すじにゆっくり舌を這わせる。

「ん…ああん…」

私の口から喘ぎ声っぽい声が漏れる。

多分、気持ちいい…

「気持ちいい？」

「うん…」

彼の問いかけに私は頷く。

「ふふ…可愛い…」

そう言って、彼は私の胸にふわっと手を置く。

「柔らかいね…」

「……」

そんなこと言われてもリアクションに困るな…。

彼の手が私の胸の上でふわふわ動く。

はぁ…さわられてる…

なんか…不思議な感じ…いろいろ…

彼は身体を起こして、再び私の乳首を口に含む。

「んっ…はぁ…」

やっぱり身体ちょっとビクッてする。

でもなんかじんわりあたたかくて気持ちいい気がする。

もう片方の乳首も指でぷにぷにされる。

「はぁ…はぁはぁ…」

「どんな感じ…？」

彼が私に問いかける。

「んー…なんかぁ…ムズムズしてふわふわする感じ…」

「…難しいな」

彼がつぶやく。