ありきたりな設定とイケメンのちょっと普通じゃない話
第17章 繋風
スライムはどうやら自分の体少しずつを飛ばして、雪の降るこちら側に移動して来ようとしているようだ。
そしてスライムはほとんど完成しつつあった。
「あのスライム、なんか少しかわいい…フフッ」
飛びながら微笑むリン。
「テメェ何でそんなに余裕なんだよ!!」
「ちょっとみなさん、正面に球がっ!!!」
「「「「!?」」」」
目の前に大きなキャンディが現れた。
「…お買い得パックにしてはデカすぎる」
「ヨホホ!!リンさんは本当にのんびりしていますねぇ!!」
すると空中に映像が映し出された。
「アレレ!?今度は空中に誰かが映った!!」
「ムシだムシ!とにかく走るんだ!!!」
「わたしもサンジに賛成だ」
そんなことを言いながら飴を通過し、様子を見ていると、スライムが飴をパクリと食べた。
「食べちやった」
するとスライムの様子がおかしくなる。
サ「アメのんで様子が変に…!!ハァ…ハァ…」
ブ「そんなに美味しいんでしょうか」
キ「とにかく走る事だ!!この島の兵たちがあんなに必死ににげてる、いい予感はせぬでござる!!」
ゾ「同感だ」
「同じく」
その数秒後、ボフン!!とスライムがガスに変化した。
「「「「「ん逃・げ・ろォォォオオオオオオ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」」」」」
その頃、鎖でグルグル巻きにされ仲良く檻の中にいたルフィ、ロビン、フランキーとロー、スモーカー、たしぎはその映像を見ていた。
フ「何やってんだ!?あいつらあんな所で…!!なんちゅう走り方してんだ!」
ロ「あら、お侍さん完成してるわね。それにリンもいっしょ」
ル「ほんとだ!!じゃあ足くれねェかな!あ!おいロビンそれどころじゃねェだろ!!」
ルフィは大声でガスの危険さを伝えようとするも、海楼石で力が抜けて出来なかった。
(何故あいつも一緒になって逃げてるんだ…)
ローは驚きはしたが、リンが絶対にあんなところで死ぬ筈がないと確信していたため、驚きを表に出すことは無かった。