第4章 非日常、再び
体育館に着いてみれば、もちろん知らない人はいっぱいいた。特別人見知りってわけじゃないんだけど、さすがに男子ばかりの中に1人女子はキツい。
それらが重なってめっちゃ緊張してきた。けど相変わらず手は着替えてきた研磨とクロ君に繋がれたままだけど。
「集合!」
クロ君が声をかけると、一気に人が集まって来る。慣れてはいたはずなんだけど、やっぱ1年ぶりだし、何より高校は皆大きいから迫力が違う。
「今日からマネージャーになってもらう、2年の…」
『ちょっと待てえええ!誰がマネージャー!?今日は見学だけって言ったじゃん!』
「けど、こいつらのこの顔見ても、断れるわけ?」
そう言われて周りを見渡せば、なんか全員キラキラした顔であたしを見ている。モヒカンの人なんか泣いてるし。ちなみに研磨は誰が見ても嬉しそうだ。
『…ほんと性格悪いわね』
「え?何?聞こえないけど?」
『分かったよ!やればいいんでしょ!?2年3組、 !今日から男子バレー部のマネージャーを務めさせていただきます!よろしくお願いします!!!』
(非日常、再び)